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アラサーOLのリアルな日常

ジャスミンの恋愛史(番外編)実らなかった恋

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こんばんは、ジャスミンです。

 

 

恋は実らなかったものの方が、記憶に残る。

 

 

これ、ジャスミンの持論なのですが、

恋ってうまくいかないことの方が多いんですよ。

(あ、美人で可愛くて誰もが振り返る女性なら、そんな思いはしたことないのかもしれませんが、、)

 

 

普通の容姿で、恋に興味があって、意中の異性と距離を縮めたいと思った時。

傷つくことを恐れずに行動したことがある方なら、わかるはず。

うまくいかないことの方が多い。

片思いで終わった恋も、両思いから別れてしまった恋も。

 

 

それこそ、例えるなら

就活で100社に応募したけど受からない、

第一希望の会社に入社したのに3ヶ月で解雇、

長年働いてきたのに突然解雇される、

のと似たような思いをしたことも。

 

 

すごく好きでもっと近づきたかったけど全く相手にされない、

たぶん両思いだったのに付き合うには至らなかった、

彼からのアプローチで付き合ったけど彼のことを好きになれない、

自分から好きで付き合い始めたはずなのにすぐに冷めている自分に気付く、

突然別れて欲しいと告げられる、

両思いだった人と死別する・・

 

 

・・いろいろありました。

初めて彼氏ができてから15年の恋愛史を歩んでいますが、

その中でも、特にジャスミンの中で印象に残っているエピソードをお話ししたいと思います。

 

 

◎目次◎

 

 

片思いは片思いのまま

 

高校3年生の夏、なんだか気になるなという男の子ができました。

いつも目で追ってしまう。

100メートル離れていても彼だと分かる。

遠くで彼の声がしてもすぐに分かる。

早々に、これは恋だな・・と自覚しました。

 

しかし、彼には彼女がいました。

ジャスミンの中では、彼女がいる男性や既婚者には手を出さないという鉄のルールがあるため、彼のことが気になりつつも、特になんのアプローチもしませんでした。

そして3ヶ月も片思いをしていられない性分なので(笑)、早々にこの恋は終わってしまいました。

 

でも、こうやって鮮明に覚えているんですよね。

自分がこの恋に対して何もしなかったことへの後悔、でしょうか。

距離を近づけるための努力を、何もしなかった。

だから、綺麗な恋として思い出に残っているのかもしれません。

私の記憶の中では背が高くてかっこよくて、襟足が少し長めの、明るいけど・・どことなく寂しそうな男の子。

その後の彼の動向も知らないので、ずっと綺麗な思い出のままです。

 

 

断ってしまった告白

 

ジャスミンは高校生の時にしていたスーパーでのレジ打ちのバイトで、

衝撃の体験をしました。

ある日、お客さんからラブレターをもらったのです。

若くて可愛い男の子からでした。

 

おそらく歳は私よりも1つか2つ下。

顔を真っ赤にして、

「あっ・・あの、これ読んでくださいっ!」

と言いながら私に手紙を渡して、そそくさとどこかへ行ってしまいました。

 

ラブレターは手書きで、

「いつも頑張っているのを見ていました!

きれいで笑顔が素敵だなと思っていました。

よかったらお友達になってください!」

と書いてあり、彼の携帯メールアドレスが書き添えられていました。

 

えぇっ!こんなことってあるのか?

ラブレターで告白って・・!でも一目惚れならそれしかないのか・・?

でも私に一目惚れ??ん??人違いじゃないか?と思ってしまった。

いや、もしかしたら罰ゲームでやらされたのかもしれない・・(←)

なんて考えていました。

 

その頃ジャスミンは好きな人もいなくてフリーだったのですが、たしか元彼と別れたばかりで傷心な時期でした。

なんとなく、タイミングを逃して結局メールはしませんでした。

 

 

しかし1ヶ月後、なんとその男の子と朝の電車の中でばったり顔を合わせたのです。

 

 

正直一度顔を見合わせただけでほとんど覚えていなかったのですが、あれ?どこかで見たことある男の子・・と思ったら、ラブレターをくれたあの男の子の顔と合致したのです。

もしやあの時の・・・と思っていたら、突然目が合って、向こうは私に気付いたようで恥ずかしそうに目をそらしながら顔を真っ赤にしていました。

 

一瞬、声をかけようかと、頭をよぎりました。

でも声をかけようにも、なんとかけたらよいのやら・・

彼も、2度も話しかける勇気はなかったのかもしれません。

結局、その場でも2人を引き合わせる運命の采配はありませんでした。

 

彼は、同じ最寄駅にある隣の高校のジャージを着ていました。

なので、もしかしたらいつも同じ電車に乗っていて、

途中まで同じ道のりで登校していたかもしれない。

彼は高校生の私とレジ打ちする私、両方を見て、恋に落ちたのかもしれない。

・・そんなことを思うと、なんだかとてももったいないことをしたように思えてきました。

もしかしたら、彼との恋を選んでいたら、一世一代の大恋愛になっていたかもしれないからです。

 

彼はジャスミンが通っていた学区内で一番高い偏差値の高校だったので、逃がした魚は大きかったか・・!?なんてことも思ったり(笑)

 

真相はもう分からないのですけどね。

本当に罰ゲームだったのかもしれない説もあるしね!笑

 

 

次に会うのは50年後

 

もう10年も前の話です。

ジャスミンは20歳の頃、当時は珍しかった通信制大学に通っていました。

そこで、同じ大学で知り合ったTくんという同い年の男の子と出会います。

 

その頃、18歳から2年付き合っていた彼氏がいましたが、うまくいかない時期が続き、距離を置こうということで別れていました。

 

 

Tくんとは、その時期から急速に仲が深まっていきました。

 

20歳で同じ通信制大学に通っていて、Tくんも私も早々に単位を取得して学生生活そっちのけで遊んでいました。

音楽の趣味が合って、夢を語り合ったり、一つのテーマについて延々と議論したり・・

とにかく好きなものと嫌いなものの価値観が合って、何を話してもツーカーな状態でした。

Tくんは帰国子女で英語がペラペラで、学生をしながら翻訳業をしていて、車が大好きで、愛車で毎晩首都高湾岸線を走り抜けている人でした。

私の知らないことをいっぱい知っていました。

 

お互いに惹かれ合っていたけど、特に付き合おうという言葉はなく。

でも毎週のように会って、3日に1度は電話で語り合って、その時のお互いの人生に必要な人だったことは間違いありません。

 

ある日Tくんから、

「もう卒業単位取ったんだったら、残りの時間で海外に行ってみたら?」

と言われました。

 

 

えっ?海外?

当時の私の中にはない選択肢でした。

翌年には 就職することが決まっていました。

 

彼は

「海外を見てくると価値観が広がるよ。今なら、東南アジアとかいいかもね。日本との違いを感じると、良くも悪くも感じることがあるよ。

たくさん時間があるんだし、今しかできない時間の使い方かもよ?」

と言いました。

 

でもなぜか私はその日から、行ってみたい国について調べ始めました。

そして、今でもなぜその選択にしたのか不思議なのですが、

フィリピンに行くことに決めました。

期間は2週間。

 

 

初めての単身での海外渡航

むしろ、最後に海外に行ったのは9歳の時でその時は家族で海外旅行。

1人で、ツアーでもなく、自分でその日何をするか決める2週間の旅。

 

 

出発の日まで、Tくんとはたくさん話しました。

フィリピンから帰ったらどこか旅行に行こう、

好きだよ、とお互いの気持ちを伝え合いました。

 

 

出発する前日、夜中に彼から着信がありました。

でも、眠っていて出られなかった。

まさかそれが最後になるなんて。

 

 

出発当日。

ジャスミンは成田からフィリピンへ旅立ちました。

Tくんに電話しようにも、その頃はLINEもなくてWifi環境も悪く、フィリピンに着いてからどこかネット環境のある場所でメールを打とう、と思っていました。

 

 

全てが初めてだらけの経験。

到着して、荷物を盗まれそうになるハプニング、タクシーにぼったくられるトラブル、中国人に間違われて職質される、ATMでカードが出てこなくなる、帰国前日には交通事故に遭うなどいろいろなことがありました。

 

でも、Tくんの言った通りでした。

海外で異文化に触れること、現地人の価値観に驚いたこと、その土地を知ること、日に日に蓄積されていく新しい知識と体験。

フィリピンの素晴らしい夕焼け・・

 

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(当時のガラケーで撮ったのであまり伝わらないかも・・)

 

 

この旅で得たものはとてつもなく多かった。

今の私の人生にもとても活かされている経験になりました。

 

 

3日に1度はTくんから電話がきていたのですが出発前日の着信以来、連絡が取れていませんでした。

あっという間に2週間が経って、日本に帰国。

この旅の感動を、早くTくんに伝えたい。

成田に着いてすぐに、電話をかけました。

しかし・・

 

”この電話番号は現在使われておりません”

 

というアナウンス。

あれ?おかしいな。携帯変えたのかな。

メールを打っても返事が何日も来ない。

 

帰国して1週間が経った頃、知らない電話番号から電話がかかってきました。

出ると、Tくんの親しい友人という方。

 

「Tの携帯の履歴から、親しそうな方だと思ったのでかけさせてもらいました。

Tは、3週間前に亡くなったんです。

 

・・もう、そのあとは覚えていません。

とにかく泣き叫びました。

Tくんは、ジャスミンがフィリピンに出発した日に亡くなっていました。

 

 

「フィリピンから帰ったら、みやげ話いっぱい聞かせてね」

 

って言っていたのに。

出発前日にくれた着信に気付いていれば、その時電話に出ていれば、未来は変わったのだろうか?

 

この人と永く一緒にいるのかもしれないな、って初めて感じた人だった。

出会ってから最後に会った時まで、たったの半年間。

それでも、彼が私に与えてくれたことは私の人生にとてつもなく影響が大きかったし、今の人生にも活きている。

ここぞという時にエイヤっ!と新しい世界に踏み入れる力をくれたのはTくんだ。

爽やかな笑顔が忘れられない。

20歳の彼と私。今でも鮮明に思い出す。

未だに、彼の誕生日と命日は覚えている。

 

 

次に会えるのは、たぶん50年後くらいかな?

ジャスミンが歳をとって天に召された時。

向こうで会って、まずはフィリピンのみやげ話からしないとね。

 

 

実らなかった恋の方が記憶に残っている

 

冒頭の通り、ジャスミンは実らなかった恋の方がより強く記憶に残っています。

おそらく「後悔」が残っているから。

もっとああしていたら、こうしていれば。違った未来だったのか。

でも ”たら” ”れば” 話をしても仕方ないのです。

今この一瞬、未来は無数だけど選べる”今”は一つだけ。

そして、どんな過程・結果であっても「深い縁がなかった」「別れた」ということは、

それが今世の運命だったのだと思うことにしています。

出会えただけでも儲けものなのかもしれないです。

 

運命は「自分の命を運ぶ」こと。

恋愛に限らずどんなことでも、

より良い未来に向かって、自分で道を切り開いて人生を運んで行きたいですね。

 

 

ジャスミン

 

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